サウナストーン(サウナ石)の選び方

Laatikko moving SAUNAでは、次の4種類のサウナストーン「かんらん石輝緑岩(きりょくがんせき)」「丸形かんらん石輝緑岩(きりょくがんせき)」「ヴァルカナイト」「ホワイトストーン」を販売しており、楽しみ方やサウナに合わせてサウナストーンを選ぶことができます。

■サウナストーンの種類
  • かんらん石輝緑岩は一般的にフィンランドサウナのサウナストーンとして使用され、耐久性が高く、蓄熱量が高いのでロウリュにより強い蒸気を発生させます。明るい色調で高い密度と熱伝導率を持っています。

  • 丸型形状のかんらん石輝緑岩で、タワー型に石を積めるサウナストーブに有効です。ロウリュの水が滑らかに多くの石に行きわたるので柔らかい蒸気を生み出します。また、エレメントが損傷する確率が低くなります。

  • ヴァルカナイトはかんらん石輝緑岩よりも高い耐久性と熱伝導率を持ち、フィンランドサウナには理想的なサウナストーンと言われます。暗めな色なので、落ち着いたスタイリッシュな雰囲気のサウナにピッタリ。

  • ホワイトストーンはストーブの最上部に配置される装飾用の美しいサウナストーンです。フィンランドの公共サウナでも人気のあるスタイリッシュなサウナ室に相性がよいアイテムです。

■良いサウナストーンを選ぶ理由

サウナストーンの熱伝導率、蓄熱量、耐久性は、ロウリュの質と量に大きな影響をあたえます。心地よいフィンランドサウナにとってサウナストーン選びは最も重要な要素となっています。

高い密度で蓄熱量と熱伝導率を備えるサウナストーン

良いサウナストーンとは、密度が高く、鉄分を多く含むため、蓄熱性が高いにも関わらず、熱伝導率が高く、温度が上がりやすい石です。

その為、一度十分に温度が上がった石で、電気ストーブや薪ストーブで加熱中であれば、セルフロウリュを何回繰り返してもロウリュ(蒸気とその対流)を楽しめるサウナストーンです。

河原の石をサウナストーンに使ってもいいの?

どんな石もサウナストーンに使うことはできます。しかしデメリットもあります。河原の石でテストしてみたのですが、ぜんぜん石が温まりません。数回ロウリュすると濡れたままでなかなか乾きません。また、ロウリュを繰り返すと、石がボロボロと割れてしまいました。検査はしませんでしたが、天然石にはアスベスト状構造を含むものもあります。狭いサウナ室の中で石が割れると粉塵が舞い上がる可能性もあり、大変危険です。

心地よいロウリュを楽しむためには、市販の高性能なサウナストーンがお勧めです。

良いサウナストーンを選ぶ理由

サウナはもともと入浴行為として発展してきました。水の小さな粒子が皮膚の表面から蒸発すると、水が液体から蒸気に変化する際に熱エネルギー(気化熱)が必要となり、その大部分が皮膚から抽出されるため、皮膚は冷却されます。その過程で、発汗によってさまざまな種類のミネラルやその他の体の老廃物も排出されます。この水の小さな粒子がロウリュで発生した蒸気が結露したものです。


結露はロウリュの量に依存するので、サウナストーンの蓄熱量が非常に重要です。

このロウリュの質と量に影響をあたえるサウナストーン選びはフィンランドサウナにとっては重要な要素となっています。

サウナ本体の木部からの放射熱、ロウリュの対流熱、結露を生み出す凝結熱がこのサイクルを繰り返すことで、

発汗を促進させます。また、肌を冷やすと結露が発生しやすくなるので温冷交代浴が推奨されています。

■薪ストーブ用と電気ストーブ用

5-10㎝のサウナストーンは主に電気ストーブで使用されます。

電気ストーブの熱源を効率的に利用できるよう、エレメントの間にはまる大きさのものを選び、熱を含む空気や蒸気が通るようにわずかに隙間を作りながら縦に積んでいくのが良いロウリュを生み出す一つの秘訣です。このサイズの石の大きさに合わせて電気ストーブのエレメント出力は決定されています。

10-15㎝のサウナストーンは主に薪ストーブで使用されます。

薪ストーブのサウナストーンには、10-15cmのサウナストーンが最適です。熱源となるストーブにできるだけ大きな面積を接するように積み上げ、熱を含む空気や蒸気が通るようにわずかに隙間を作りながら縦に積んでいくのが良いロウリュを生み出す一つの秘訣です。

■サウナストーンの交換時期

交換の目安

サウナストーンは徐々に蓄熱量が落ち、温まりにくくなり、電力などの燃料の浪費やフィンランドサウナの本質である蒸気の発生量が少なくなります。

毎週1回3時間程度使用する場合は、半年ごとにサウナストーンの点検をし、サウナストーンの色が変色した場合(灰色、錆色、白色、緑色)細かいサウナストーンのかけらがストーブの周りに見つけた時

この頻度の場合、最低2年に1回は交換をしてください。

※業務用で使用する場合は3~4か月に1回の頻度で交換してください。

電気ストーブの場合は、エレメントに近い部分に関してよく点検してください。


サウナストーンのメンテナンス

定期的にサウナストーンを洗浄してください。特にアロマオイルなどを使用する場合。水のみの使用でも、点検時や期間をあけて使う前に水洗いをしてください。